中国甘粛省の観光プロモーションが17日、東京の中国文化センターで開かれた=写真。主催は甘粛省文化と観光庁、甘粛省民航空港集団有限公司、中国駐東京観光代表処、東京中国文化センター。敦煌の莫高窟などシルクロードを代表する同省の観光資源や、徐々に復便する日本との航空路線をアピール。日本の旅行業者に商品造成を促した。
中国東方航空による甘粛省の省都蘭州と名古屋を上海経由で結ぶ経由型直行便が9月21日、2020年3月の運休以来、4年6カ月ぶりに運航を再開。蘭州と大阪を上海経由で結ぶ春秋航空の路線も10月27日に就航する予定だ。
このほか中国東方航空、春秋航空、中国国際航空で、甘粛省と日本の各都市を結ぶ北京、上海での乗継便が多く運航されている。
黄河沿いに水車が数十台並ぶ景色が壮観な蘭州、莫高窟と鳴沙山、月牙泉で知られる敦煌、丹霞地形の張掖、中国観光のシンボルマークとなった「馬踏飛燕」が出土した武威など、見どころが豊富な同省を関係者がアピール。
「豊かな観光資源を持ち、力強い発展パワーを備えている」(黄英海・甘粛省民航空港集団有限公司副社長)、「七つの世界遺産があり、『アジアで最も重要な観光地』にも選ばれている」(駱便・甘粛省文化と観光庁国際および香港マカオ台湾処副処長)とそれぞれ述べた。
中国駐東京観光代表処の欧陽安首席代表は、3.88億人の観光客受け入れ、2745.8億人民元の観光収入を達成(2023年)するなど発展が著しい同省の観光の現状を述べ、日本の旅行業者に多くの商品造成と送客を呼び掛けた。