神奈川県箱根町の芦ノ湖で4月10日、箱根湾、元箱根湾、湖尻湾、箱根園湾の4カ所で打ち上げられた花火が夜空を彩った。四つの湾で一斉に、同時刻に打ち上げられるのは初めて=写真はチラシ。新型コロナウイルス禍で奮闘する医療従者への感謝と、厳しい環境下にある観光業者への励ましの気持ちを込めた。
芦ノ湖地区の観光協会と観光事業者でつくる「芦ノ湖・芦之湯地区観光連絡協議会」が中心になって企画、実施した。
芦ノ湖の花火は、毎年7月末から開催する「芦ノ湖夏まつりウイーク花火大会」が夏の風物詩として人気だが、昨年はコロナ禍で中止となった。同協議会はコロナ禍でもできる花火大会はないかと検討を重ね、4湾に分散し、短時間(15分)で同時開催することにした。淡水域では初めてとされる2尺玉水中花火も打ち上げた。
同協議会事務局の杉山慎吾さん(和心亭豊月専務)は「地元の観光業者も喜んでくれ、やってよかったと思う。4湾一斉打ち上げ花火大会ができたのはコロナ禍での大きな収穫。今後につなげたい」と話す。
また、この花火大会の様子を盛り込んだプロモーション動画も制作、5月10日からユーチューブで公開。「コロナに負けるな観光業をテーマに、共にがんばろうというメッセージを込めた」と杉山さん。URLはhttps://www.youtube.com/watch?v=qbQN3mtAg5o。