群馬県草津町の夏を彩る「草津温泉感謝祭」(主催、草津町・草津温泉観光協会)が1、2の両日、温泉のシンボル「湯畑」周辺で行われた。2日夕にはホテル一井で関係市町村のトップやJR東日本、旅行業者らを招いた懇親会が開かれ、親交を深めた。
感謝祭は土用の丑の日、丑の刻(午前2時頃)に入浴すると1年中無病息災であるという言い伝えにより、温泉の恵みに感謝する意味で始まった「丑湯祭」が起源。今回、70回目の節目の年を迎えた。
1日夕、第70代「温泉女神」の高橋紗代さんが降臨、巫女とともに「源泉お汲み合わせの儀や「分湯の儀」などを行った。
翌日、町内の各浴場に献湯。全ての儀式を終えた女神や巫女らが昇天する「女神昇天」では、小雨模様にも関わらず大勢の見物客が詰めかけ、暗闇の中で繰り広げられる荘厳な儀式に大きな拍手を送っていた。
懇親会には招待者を含めた約100人が出席。主催者を代表して中澤敬・草津温泉観光協会会長、黒岩信忠町長が歓迎のあいさつをした。
中澤会長は「この3年間湯畑周辺の再整備に取り組み、草津の芸術を完成させた。これから魂を入れ、国内外に草津温泉の素晴らしさをアピールしていく」と強調。黒岩町長は「再整備に政治生命をかけてやってきた。しかし、草津に完成はない。常に進化し続けなければならない」と述べるとともに、弊社主催の「にっぽんの温泉100選」での13年連続1位に強い意欲を示した。
3年連続の出席となった大澤正明知事は「(温泉100選での)12年連続1位は快挙であり、草津温泉は県の温泉振興の原動力ともなっている」と述べた。
2日夕に行われた女神昇天