群馬県の草津温泉は26日から来年2月末まで、「感謝キャンペーン」を実施する。JR山手線のトレインチャンネルを使ったPRや無料宿泊券のプレゼントなどで消費者の旅心をくすぐる。来年7〜9月に実施される大型観光宣伝事業「群馬デスティネーションキャンペーン」(群馬DC)をにらみ、首都圏の消費者に草津温泉をアピール、本番につなげる狙いもある。
感謝キャンペーンは昨年度に続いて2度目となる。昨年度同様、草津町や観光協会、旅館協同組合、商工会などが一体となって取り組む。予算は約3千万円。
22〜28日の期間、山手線、京浜東北線、中央線の車両のトレインチャンネル(ドア付近に設置されている液晶ディスプレイ)を使って、15秒程度のスポットCMを流す。29日から12月12日までは東京駅や品川駅などに設置されている映像メディア、ステーションチャンネルにも露出する。
キャンペーン期間中に専用ホームページにある専用フォームかはがきで応募すると、平日限定のペア無料宿泊券を50組100人にプレゼント。また、クサツ(932)にちなんだ企画も。期間中に草津温泉に泊まった客全員にスクラッチカードのくじをひいてもらい、特賞として50組にペア無料宿泊券、1等賞として町内で利用できる9320円の商品券(100本)などを贈る。
今キャンペーンでは食にもこだわり「とうじうどん」を復活させる。これは大鍋で煮込んだ汁に茹ゆでたうどんを温めて出す地元ならではのおもてなしの料理で、今回は熊笹パウダーを練り込んだ「草津味とうじうどん」として、12月22日、1月26日、2月28日の3日間湯畑前で振る舞う。
このほか、イベントも多数企画。例えば、結婚記念日や喜寿の祝いなど“特別な旅行”の場合、宿泊予約時にその旨を伝えると「有料となるが、記念日特典を用意する」という。
旅館関係者によると、草津温泉の客足は減少傾向にあり、キャンペーンを浮上のきっかけとしたい意向だ。
草津温泉感謝キャンペーンのチラシ