草津温泉観光協会、現地で観光プロモーション開催
「裏草津」など新たな観光名所紹介
群馬県草津町の草津温泉観光協会(山本剛史会長)は6日、旅館「㐂びの宿高松」で、旅行会社やマスコミを対象にした観光プロモーションを開催した。これまで東京都内で開催していたが、21年と19年は新型コロナの影響で中止。今回は「実際に足を運んでもらい、新しい草津温泉を見てもらおうと、町内で開催した」(関係者)。
約20社50人が参加。プロモーションはプレゼンテーションと町内視察の2部構成で実施した。
主催者を代表してあいさつした山本会長は「草津の一番の強みは一体感。目的・目標はただ一つで、お客さまを楽しませる、喜んでいただく、多くの人に来てもらうこと」と述べ、「変わりつつある草津、近未来の草津を見ていただきたい」とアピール。
黒岩信忠町長はこれまで実施してきたまちづくりの概要などを説明。
町長によると、7月16日に天狗山山頂にブランコがオープンする。ペアで乗る高さ10メートルのブランコと子ども向け3メートルほどのブランコからなり、隣接するジップライン(バン・ジップ・テング)と合わせ、天狗山の楽しみ方が増える。スキー場の再整備計画もあり、ゴンドラリフトの導入や山小屋のリニューアルなどを行い、年間を通して楽しめるようにする。
また、温泉街の玄関口に渋滞解消を狙った本町立体交差と、付随して設置する「温泉門」が来年10月ごろに完成する予定だ。温泉門は立体交差化でできる町道トンネルの脇に整備。温泉を流す湯樋(ゆどい)を付け、観光客が楽しめる足湯を設ける。近くには100台以上が収容できる無料駐車場も整備する。
こうした新たな取り組みで、「入込数を400万人(2019年327万人)にする」と黒岩町長は意気込む。
女将の集まり「湯の華会」の黒岩智絵子会長は「湯畑」から徒歩約5分の場所にある新たな観光名所「裏草津」を現場中継を交えて紹介。漫画堂やカフェ月の貌、貸し切り風呂「伝統湯地蔵」、高台広場などがあり、「ひなびた、情緒あふれるエリア」とPRした。
このほか、草津温泉感謝祭(8月1日)や草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル(8月17~30日)、江戸風鈴設置(7月下旬~9月下旬)など、今後のイベントも紹介。プレゼン後は裏草津や草津温泉スキー場、建設中の温泉門などを視察した。
草津のまちづくりを説明する黒岩町長