草津温泉(群馬県草津町)の女将の会、湯の華会(34施設)は5月24日開いた総会で、望雲の女将、黒岩智絵子さん(60)の会長就任を決めた。黒岩さんは6代目の会長となる。
黒岩さんは、「新型コロナのまん延で今まで当たり前にやってきた行事もできなくなり、沈黙と模索の連続となった」と振り返り、その上で「これからの活動はどうしたらいいのかを見直すいいチャンスになった。2022年度は会の原点に立ち返るとともに、新しいことにチャレンジしていきたい」と抱負を述べた。
新たな試みとして学習会「湯の華塾」をスタートする。「さまざまな情報交換から始まり、日ごろの愚痴話までできるような楽しい交流会にしたい」と意欲を示す。
初回は6月14日、東京工業大の寺田暁彦准教授を招き、「火山の恵みを受け取る方法」を学ぶ。以降、黒岩信忠町長(7月)、関戸明子・群馬大教授(9月)らが講師を務める予定だ。
黒岩さんは群馬大教育学部卒。東洋大大学院で社会福祉学を専攻、修士論文は「草津温泉における移住労働者の老後問題」。現在、草津町教育委員、同社会福祉協議会生活支援・介護予防サービス体制整備協議会会長などを務める。1961年8月13日生まれ。
湯の華会メンバー(前列右から6人目が新会長の黒岩さん)