気象庁は9月28日、草津白根山の白根山(湯釜付近)について、火山性地震が増加していることから噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げた。
これに伴い、22日に通行止めが解除されたばかりの観光ルート「志賀草津道路」(国道292号)も一部区間が再び閉鎖され、草津温泉(群馬県草津町)の関係者からは落胆の声が漏れた。
レベル引き上げで、湯釜火口から500メートル以内だった規制区域が1キロ以内に広がり、292号の一部が含まれることから、群馬県は当面の間、殺生河原駐車場(草津町)~万座三差路(嬬恋村)間8.5キロ区間を全面通行止めとした。
白根山は21日にレベル2から1に引き下げられたばかり。292号も29日から終日通行可能になる予定だった。町の担当者は「紅葉シーズンに間に合って良かった」とホッとした表情を見せたが、再引き上げと道路閉鎖に肩を落とす。「非常に残念だが、自然が相手ではやむを得ない」と述べるにとどめた。