日本観光振興協会が8日に開いた総会後の情報交換会には国会議員ら多くの来賓が出席、祝辞を述べた。
石井啓一国土交通相は最近の旅行動向について「訪日外国人観光客の勢いは衰えず、また日本人の海外旅行も回復し今年は1800万人に達しそうだ。国内旅行も堅調に推移している」と述べた。
さらに、「観光は日本経済をけん引する主要エンジンに成長しつつある」と評価しながらも、観光先進国の実現は「道半ば」と指摘。その上で「国際観光旅客税(による税収)を活用し、高次元の施策を展開していく」とした。
会半ばに駆け付けた菅義偉官房長官は、「今年の訪日外国人旅行者数は3300万人に達しそうで、(政府目標の)2020年4千万人は射程に入ってきた」と自信を示した。
また、訪日客が全国に散らばりはじめ、「地域の地価が26年ぶりに下落から上昇に転じた。これはまさに観光振興の成果だ」と強調し、「皆さんの協力をいただき、観光先進国が実現できるよう、政府として全力で取り組んでいく」と結んだ。
このほか、秋元司国交副大臣、福井照内閣府特命担当相らも顔を見せていた。
情報交換会であいさつする菅官房長官