栄楽館グループ(福島県郡山市)が運営する「萩姫の湯 栄楽館」(同県磐梯熱海温泉)は一部客室を新装、8月6日にオープンした。和モダンスタイルの客室を新設し、パブリックサービスやアメニティなどソフトサービスの見直しを行い、コロナ禍の影響で加速した個人客化とニーズの多様化に対応する態勢を整えた。
今回新設した「新・和モダン」客室のコンセプトは「居心地の良さ」。ツインAタイプ(定員2人、面積38・7平方メートル)=写真=14室、ツインBタイプ(同)2室、シングルCタイプ(定員1人、面積23・5平方メートル)2室の18室からなる。全客室に天然温泉露天風呂を付帯し、前庭にはデッキテラスを設置、ウイルス対策として空間除菌脱臭機を備えるなど、客室滞在の居心地を追求した。A、Bタイプには畳敷きにシモンズベッドを導入し、Cタイプにはワーケーションデスクを設置するなど、多様な過ごし方のための工夫を客室ごとに凝らしている。
客室の新装に合わせて館内にアメニティワゴンを新設し、宿泊者が必要に応じてアメニティグッズを選択、利用できるようにした。「好きなものを選んでいただく『楽しさ』を提供でき、お客さまの満足度向上につなげていきたい」と同館。ラウンジサービスも見直し、ラウンジに新たに宿泊者専用のドリンクコーナーを設置し、ラウンジの一角には福島・会津地方の郷土玩具「赤べこ」や「起き上がり小法師」などの色付けコーナーを設けた。総合企画はリョケン。