
帝釈天参道の様子
人民間都市開発推進機構(MINTO機構)は3月24日、東京都葛飾区の柴又地域と茨城県結城市の中心市街地について、それぞれまちづくりファンドを設立した。MINTO機構は国土交通省とともに、地域金融機関と連携して一定のエリアをマネジメントしつつ、地域の課題解決に資する民間まちづくり事業に出資などを行う「マネジメント型まちづくりファンド支援事業」を実施しており、今回の取り組みはその一環。ファンドを通じて各市・地域のまちづくり事業を支援し、地域の魅力再生に貢献する考えだ。
葛飾区柴又地域については亀有信用金庫と「かめしんまちづくりファンド有限責任事業組合」を設立。対象エリアとなる帝釈天参道を中心とした柴又地域文化的景観保存計画エリアは、オーナーの高齢化により空き物件が増加し、大手フランチャイズ店の出店により文化的景観が失われつつあるなどの課題を抱える。加えてコロナ禍などに伴う観光客の減少等によりまちのにぎわいの回復が求められているほか、観光客が柴又駅から帝釈天道を通り柴又帝釈天までの観光ルートのみで、矢切の渡しや寅さん記念館などの他の名所を訪問しないという課題もある。
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