山形県の蔵王温泉が今年で開湯1900年を迎えた。1900年を記念する各種イベントや記念事業を今後1年間にわたり毎月展開する。
蔵王温泉には、西暦110年、景行天皇の命で日本武尊が蝦夷討伐に出征した際、家臣の吉備多賀由(きびのたがゆ)が毒矢に当たってしまったが、蔵王温泉を発見し、湯浴みしたところ全快したという伝説が残っている。このことから国内最古の温泉の一つとされ、強酸性の泉質は皮膚病に効能があるといわれている。
記念事業は4月以降に本格化。3つある共同浴場、上湯、下湯、川原湯のうち、最初に発見された源泉である上湯に往年の「湯壺」を復元する。50年前まで温泉街2カ所にあった「水車」も再現。新たに「千人足湯」も設ける。観光施設で各種割引や優待が受けられる「センキュー(1900)ブック」も製作。旅行客に現地で配布する。
記念事業のロゴ