JTB首都圏のバリアフリープラザは、補聴器の大手販売会社、ハーモニー補聴器と共同で補聴器を使う人々向けの旅行商品を開発し、16日に発売した。「手話通訳を必要としない中度・軽度難聴者向けのツアー企画は初めて」と同社。
補聴器使用者は現在全国に200万人前後で、そのほとんどは中度・軽度難聴者。一般的に健常者と同じツアーに参加しているが、添乗員やガイドの発音が悪かったり、回りに雑音があったりすると説明が聞き取りづらいことも多いという。
発売のツアーは、集合時間・場所、トイレ休憩などの案内やコミュニケーション事項を目で確認できるようホワイトボードで示す。毎日のスケジュールをまとめたカードも配布。ホテルでの火災や地震などの場合には、添乗員がマスターキーで部屋へ入り、誘導する。
コースは沖縄4日間、ラスベガス6日間、ニュージーランド7日間、イタリア8日間の4コース。今後、積極的に商品を展開し、今年度に100人の販売を目指す。