クック首相（左）とサフィオティ副首相
全日空が成田―パース間の直行便の運航を10月29日から3年ぶり再開したことを受け、オーストラリアの西オーストラリア州からロジャー・クック首相（州産業開発、雇用・貿易、公共部門管理、連邦関係担当大臣）とリサ・サフィオティ副首相（財務、交通、観光担当大臣）が同便に搭乗して来日し、東京都港区のオークラ東京で10月30日、「西オーストラリア州 投資・貿易レセプション」を開いた。
クック首相は「西オーストラリア州から日本に輸出している小麦は主にうどん用に使用されている。約30年前に初めてＬＮＧ（液化天然ガス）を輸出した国でもある」と述べ、日豪両国の関係の深さを強調。その上で「観光産業の上でも日本はパートナー。全日空の直行便が再開したことで、ビジネス交流と観光交流がさらに活性化することに期待している」とあいさつした。
西オーストラリア州にとって日本は、輸出の14・1％（370億ドル）を占める第2位の貿易相手国であり、鉄鉱石の53％、ＬＮＧ35％、小麦の14％が西オーストラリア州から輸入されている。
観光担当大臣でもあるサフィオティ副首相は、「日本はオーストラリア人にとって既に非常に人気の高い旅行先だが、パースからの直行便の再開により、日本人旅行客も西オーストラリア州を訪れやすくなった。州政府としては、日本人留学生の受け入れ、両国間の文化交流、スポーツ交流などにも注力していきたい」と述べ、双方向の観光交流を拡大していく意向を示した。
同日のレセプションでは、西オーストラリア州への送客や経済の多様化、ビジネス機会・雇用の創出を図ったキャンペーン「可能性の大地・西オーストラリア」と、西オーストラリアをユニークなデスティネーションとして認知させ、観光客の増加を図るためのコンシュマー向けキャンペーン「さぁ、夢の大地へ旅だとう」の広告映像も公開された。
クック首相（左）とサフィオティ副首相
