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西武・プリンスホテルズワールドワイド(東京都豊島区)と、オリックス・ホテルマネジメント(東京都港区)は、箱根エリアで両社が展開するホテルなどの運営施設で、共通の倉庫から食材を各ホテルにまとめて配送する「共同配送」を今月1日に開始した。
「共同配送」は、ホテルが食品を仕入れる際、各取引先から各ホテルに直接納品するのではなく、各取引先がホテル管轄会社の指定した倉庫に納品し、その倉庫から各ホテルが必要な食品のみをまとめて配送するシステム。取引先は各ホテルへの個別配送が不要となり、各ホテルも各取引先との個別対応がなくなるため、双方の業務効率向上が期待される。このほかにも、ホテルへの納品車両の削減により、昨今の社会問題の一つになっている「2024年問題」におけるドライバー不足の解消や、CO2排出量削減、ホテル近隣の交通渋滞緩和にもつながるという。
共同配送システムは、2016年に西武・プリンスホテルズが開始。以降、箱根・伊豆エリア、西日本エリアなどの同社ホテルに展開を拡大してきたが、今回初めて他社ホテルとしてオリックス・ホテルマネジメントと協働するに至った。今回の協働では、西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営する9施設と、オリックス・ホテルマネジメントが運営する2施設が対象になる。
「今回の協働は、社会課題の解決に向け共同で取り組むことにより、地域連携を強化し、観光業の持続的成長への貢献を目指す」(両社)。