西武・プリンスホテルズワールドワイドとオリックス・ホテルマネジメントは1日、京都・滋賀エリアでそれぞれが展開するホテルなどの運営施設で、共通の倉庫から各施設に食材をまとめて配送する「共同配送」を始めた。物流の「2024年問題」におけるドライバー不足の解消や、二酸化炭素(CO2)排出量削減、ホテル近隣の交通渋滞緩和など、昨今注目される社会的課題の解決に両者が協働で取り組む。
ホテルが食品を仕入れる際、各取引先から各ホテルに直接納品するのではなく、取引先が西武・プリンスホテルズの指定した倉庫に納品し、この倉庫から各ホテルが必要な食品のみをまとめて配送するシステム。
各取引先は各ホテルへの個別配送が不要となり、ホテルも各取引先との個別対応が不要になるため、双方の業務効率向上につながる。
またホテルへの納品車両の削減により、トラックドライバーの手配を最小限に抑えることが可能となり、昨今注目されるドライバー不足の解消、CO2削減などにも効果が期待できるとしている。
実施施設は西武・プリンスがザ・プリンス京都宝ヶ池、ザ・ホテル青龍京都清水、びわ湖大津プリンスホテル、瀬田ゴルフコース、竜王ゴルフコース。オリックスがクロスホテル京都。
両者での同様の取り組みは7月1日から神奈川県箱根エリアで実施。西武・プリンス単独では2016年10月の東京都内8ホテルを皮切りに、箱根・湘南エリアなど、各地で順次始めている。