観光・まちづくり教育全国大会(会長・舩山龍二日本観光振興協会副会長)が1日、横浜市の関内ホールで開かれた。観光・学校関係者、生徒ら約700人が出席し、実践発表や模擬授業などを行うとともに、交流を深めた。
これまで「観光立国教育全国大会」の名称で過去2回開かれていたが、観光とまちづくり教育を一体となって進めるため名称を変更した。第3回のテーマは「郷土を愛する心を育てる観光・まちづくり教育」。
主催者を代表してあいさつした舩山会長は「東日本大震災からの復興の原動力はまさに教育の力にかかっている」と指摘し、日本の将来を担う子供たちに「豊かな観光資源への理解を増進するための教育が大切だ」との認識を示した。
来賓の黒岩祐治・神奈川県知事は「地域発展、再生には人々を引きつけるマグネット(磁力)が必要であり、地域ならではの魅力を育て、発信し、行ってみたいという気にさせることが必要だ」と持論を述べた。
観光・まちづくり教育賞では、総務大臣賞に「出没!アド街ック天国〜今日は四小付近に出没しました」を授業テーマに掲げた小平市立小平第四小学校(東京)、観光庁長官賞には、まちの発展に尽くした先人の業績を調べ、市や地域の人と連携して地域の良さをアピールする新居浜市立角野小学校(愛媛)の作品が受賞した。
また、子ども観光・まちづくりPR映像大賞を受賞した作品の一部が公開され、子供たちのユニークな視点、表現力に大きな拍手がわいた。
大会では金井耿・日本旅行業協会会長、間宮忠敏・日本政府観光局理事長らによるトップ提言のほか、兵庫県の教諭が「震災・観光地復興特別模擬授業」を行った。
各賞を学校関係者に手渡した