韓国観光公社(KTO)はこのほど、韓国と日本の観光交流再開に向け、日本の旅行業界に韓国の観光素材を紹介する「韓国観光オンラインセミナー」を都内で開催。ヒーリングやウェルネスなどアフターコロナのテーマ観光コンテンツ、防疫体制、観光施設の受け入れ体制などをPRした。
安栄培(アン・ヨンべ)社長は「日本旅行業協会(JATA)の協力を得ながら、日韓両国の観光交流の拡大に努めていきたい。東京オリンピック・パラリンピックの開催成功を祈りながら、早期での韓国と日本の観光交流の再開に向けて取り組んでいく」と日本の旅行会社に連携を訴えた。
オンラインセミナーでは、2021韓国観光テーマ観光素材、韓国観光ベンチャー新素材の紹介のほか、韓国観光オンラインライブFAMツアーを実施した。
韓国観光テーマ観光素材の紹介では、(1)公演観光(2)ラグジュアリー観光(3)ウェルネス観光(4)伝統市場観光―の四つのテーマに分けて新たな観光を提案した。
公演観光では、9月27日~10月29日に開催されるイベント「2021ウェルカム大学路」をPR。国外客向けに多彩な公演プログラムなどが用意され、オンラインでも楽しめる。
ラグジュアリー観光では、同観光用に商品紹介や予約ができるPRページを新設することを発表。また、「ラグジュアリー観光博覧会」をオンラインで開催し、BtoB相談やオンラインファムトリップなどのプログラムを用意する。下半期には海外現地パートナー旅行会社対象の訪韓ラグジュアリー商品の開発支援も行う予定だ。
ウェルネス観光では、17年以降にウェルネス観光地として51カ所を選定。9月には初となる「韓国ウェルネス観光フェスタ」の開催を予定している。
伝統市場観光では、選定する20カ所の伝統市場、外国人誘致活性化を目的に選定された10カ所の伝統市場を紹介した。KTO本社テーマ観光チームのチョン・チョルス氏は「バウチャーなどの支援ができる」と来訪を呼び掛けた。
韓国観光ベンチャー新素材の紹介では、新サービスを展開する4社が登壇。東大門などで観光を楽しみながらリアル脱出ゲームができる「RealWorld」や専用ドライバーと専用車両によるプライベート移動サービス「movv(ムーブ)」、韓国伝統衣装貸し出しサービス「韓服男(ハンボクナム)」、大邱の着型旅行商品を提供する「共感シーズ」のサービスが案内された。
韓国観光オンラインライブFAMツアーでは、KTO本社のソン・ウンギョン東北アジアチーム次長がソウルからライブで防疫情報、観光地の様子などを紹介するほか、在韓日本人SNS記者団・韓旅サポーターズアンバサダーのイ・カウンさんが、免税店、食事処、ホテルでの防疫対策を案内した。ソン次長は「ワクチン接種は、11月までに全国民の70%以上を目標に進んでいる」と話した。
防疫対策を案内するイ・カウンさん
安栄培社長