観光庁は、産業競争力強化法に基づき、クラブツーリズム(東京都新宿区)が申請した事業再編計画を認定した。3月31日付。同社は持ち株会社のKNT―CTホールディングスから増資を受けて、テーマ旅行の拡大やデジタル媒体の活用、顧客同士が共通の趣味でつながるコミュニティサービス「新・クラブ1000事業」の拡充を目指す。認定により登記などの登録免許税の軽減措置が受けられる。
認定計画によると、クラブツーリズムはこれまで、シニア層を対象とした団体テーマ旅行の販売を主なビジネスモデルとしてきたが、コロナ禍によって少量集客、多品種販売への転換を迫られている。このためKNT―CTホールディングスから210億円の増資を受け、テーマ旅行などを拡大する。販売方法や組織運営のDX化も進める。計画の期限は2024年3月。
産業競争力強化法は、生産性向上を目指す事業者の事業再編への取り組みに関する計画を、事業を所管する大臣が認定する制度。認定を受けた計画の取り組みに対しては、税制優遇や金融支援などの支援措置が講じられる。