観光庁は3月3日、「サステナブルな観光に資する好循環の仕組みづくりモデル事業(実証事業)」の公募を開始した。世界的にサステナブルツーリズム(持続可能な観光)に対する意識が高まり注目が集まるなか、地域の本質に触れる深い体験や、観光を通じた地域への貢献を重視する傾向の強い、サステナビリティに関心の高い旅行者の取り込みをめざすもの。補助金等ではなく、観光庁における調査事業の一環として実施する。
募集する実証事業は、旅行者のニーズや知的好奇心を踏まえ、自然や文化、歴史、産業などの地域の本質を味わいながら地域への貢献が実感でき、地域資源の観光利用と保全を両立する高付加価値な体験などのコンテンツの造成・提供を行い、観光客の消費額増加や満足度向上をはかるものが条件。加えて、旅行者の観光行動による恩恵を地域経済・社会・環境へ還元し、持続可能性の向上に資する好循環の仕組みづくりを実装し、そのための課題の抽出や解決するとともに、地域の価値継承に寄与する持続可能な観光の受入体制を強化することも条件とした。
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