観光庁は3月31日、旅館・ホテルなどの宿泊施設を対象にした補助事業2種の公募を開始した。「訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金」に基づく宿泊施設基本的ストレスフリー環境整備事業と宿泊施設バリアフリー化促進事業。公募期間はともに6月30日までだが、順次審査を行い、予算の上限に達し次第、受け付けを締め切る。
いずれの事業も2019年度予算の予備費を活用。新型コロナウイルスの感染拡大の防止に向けた期間を終息時の「反転攻勢」に生かすため、宿泊施設の基盤整備を支援するのが狙い。
基本的ストレスフリー環境整備事業は、Wi―Fi環境の整備や案内表示の多言語化など、インバウンドの受け入れ環境整備を支援する。補助率は3分の1で上限は150万円。
バリアフリー化促進事業は、手すりの設置や段差の解消など一般客室の最低限の改修の場合、上限100万円の定額補助。車いす使用者用の客室整備など客室の大規模な改修と、エレベーターやスロープの設置など共用部の改修の場合は、2分の1補助で上限は500万円。
観光庁のホームページに公募要領や申請書類が掲載されている。