観光庁は、旅行者などを対象にした国内旅行に関する意識調査を行うことにした。調査手法には、インターネットを通じたアンケート調査などを想定している。旅行の動機や目的地選びのポイント、満足度などを把握し、政策立案はもとより、産業界などに役立つデータとする。今年度末までに結果をまとめる予定。
国内旅行は、総じて捉えれば、宿泊観光旅行が低調。旅行者の嗜好や満足度の分析が欠かせないことから、調査を実施する。国土交通省の統計によると、07年度の国民1人当たりの宿泊観光旅行の回数が1.54回、宿泊日数が2.47泊(いずれも暫定値)で、過去2年連続して減少している。
調査を担当する観光庁観光産業課の奈良裕信課長補佐は「集客の拡大や満足度のアップに向けて、旅行会社や宿泊施設に活用できるデータにしたい」と話している。