観光庁、米英仏のメディアを招請 「観光資源」として旅館の魅力訴求


日本の歴史・文化を体験 地方誘客へ課題洗い出しへ

 観光庁が観光資源としての旅館の活用促進を目的に、旅館滞在の魅力発信事業に取り組んでいる。1月には米英仏の3市場をターゲットに、有力旅行情報メディアやインフルエンサーを招請して、文化体験の場としての旅館の魅力訴求に向けたファムツアーを実施。旅館のしつらえや文化背景、旅館を拠点とした地方部への観光をアピールした。

 2024年の訪日客が年間3600万人を超え最多となる中、東京、京都、大阪はじめ有名観光地への訪日客の集中による、観光地が持つ本来の魅力の棄損などが問題視されており、訪日客の地方誘客の実現が求められている。

 だが都市部では訪日客の宿泊の主な受け皿となる外資系をはじめとするホテルなどが増加しているものの、地方部では「畳に布団利用」「大浴場での入浴」など、欧米の旅行者が抵抗のある日本風の対応だけに限られる宿泊施設が多く、地方宿泊が選択肢として選ばれにくい現状がある。

 観光庁では、訪日客が地方に滞在する際の宿泊先として、各地にある旅館が活用されるものと考え、「日本や地域の歴史、文化を体験できる観光資源」としての可能性に着目。日本の伝統文化などに関心のある欧米の富裕層などに対して、「宿泊」ではなく、「観光資源」としてのプロモーションを企画した。

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