観光庁は、官民を挙げて推進する冬から春にかけての訪日旅行促進キャンペーン「ビジット・ジャパン2011ウインターキャンペーン」をスタートさせた。1月26日にインターネット上に特設サイト(http://www.visitjapan.jp)を開設し、情報発信を強化。各地の観光関係施設の協力を得て、外国人旅行者に各種特典も提供していく。
例年同じ時期にキャンペーンを展開している。2月上旬には東アジアの国々が旅行シーズンとなる春節(今年は2月3日)に伴う長期休暇があるほか、春には訪日観光で人気が高いテーマの1つである桜の開花シーズンを迎えるため。
特設サイトは8言語で表示。英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、タイ語でキャンペーンを紹介する。
3月までに日本を訪れる外国人旅行者には、全国で1千を超える宿泊施設や観光施設、商業施設が、商品やサービスの料金割り引き、プレゼントなどの特典を提供する。特典情報は特設サイトやクーポンチラシで紹介していく。
また、羽田空港の国際化を生かし地方都市への誘客を進めようと、特設サイトには、羽田空港から地方空港を経て訪ねる観光地の検索機能を持たせた。
今年の春節、桜の観光シーズンに関しては、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件以降、客足が落ち込んでいる中国人観光客の動向が焦点。観光庁の溝畑長官は「春節で前年を上回る水準に回復させ、桜の時期4〜5月に2つ目の訪日のピークをつくりたい」と意欲を示している。