観光庁と厚労省、外国人患者受け入れ医療機関リストを更新


 観光庁は4月24日、厚生労働省と連携して「外国人患者を受け入れる医療機関の情報を取りまとめたリスト」を更新したと発表した。このリストは訪日外国人旅行者や在留外国人が安心して医療を受けられる環境整備の一環として作成されたもの。今回の更新では北海道、青森県、群馬県、千葉県、大阪府、鹿児島県の医療機関情報が一部更新された。

インバウンド拡大に向けた医療環境整備

 政府は観光立国推進の一環として「訪日外国人に対する適切な医療等の確保に向けた総合対策」を取りまとめ、日本を訪れる外国人旅行者が医療を必要とする場合に備えた環境整備に取り組んでいる。同時に増加する在留外国人についても「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」を策定。全ての居住圏において外国人患者が安心して受診できる体制の整備を進めているところだ。

 今回更新された医療機関リストは、外国人患者の利便性向上と医療機関および行政のサービス向上を目的に作成された。リストは厚生労働省と観光庁が連携して一元化したもので、各都道府県が選出した医療機関の情報が掲載されている。リストのダウンロードは、観光庁のウェブサイトから可能だ。

 現在の更新は今年に入って4回目となる。1月30日に茨城県、大阪府、島根県、2月25日に茨城県、千葉県、東京都、兵庫県、福岡県、鹿児島県、3月26日に茨城県、大阪府、鹿児島県の情報が更新されてきた経緯がある。日本全国の医療機関情報を網羅した包括的なデータベースとしての充実が図られている。

多言語対応も万全

 日本政府観光局(JNTO)のウェブサイトでも、訪日外国人旅行者向けに受診可能な医療機関の情報や医療機関のかかり方などのアドバイスを掲載している。同サイトでは日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の4カ国語に対応し、医療機関の所在地や対応可能な言語、診療科などで検索することができる。JNTOのサイトも今回の更新情報を反映した内容に後日更新される予定だ。

 リストへの掲載を希望する医療機関は、各都道府県の衛生主管部(局)に問い合わせることで掲載の検討対象となる。訪日外国人の増加に伴い、医療機関の国際化対応がますます重要となっている中、このリストの継続的な更新は外国人が安心して日本を訪れるための重要な基盤となっている。

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