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下諏訪町の宮坂町長(前列中央から2人目)ら受賞者
持続可能な観光につながる旅行商品などを表彰する観光庁の第2回「サステナブルな旅アワード」の大賞に下諏訪町地域開発公社観光振興局(長野県)の取り組みが選ばれた。下諏訪地域では、通常は立ち入れない縄文時代の黒曜石の採掘抗を発掘者のガイドで見学するシリーズなど、地域資源を生かしたツアーが展開され、地域の関係者が一体となった商品造成、地域づくりが評価を受けた。大賞以外に準大賞1件、特別賞5件、奨励賞5件も選出された。
大賞となった下諏訪地域の旅行商品は、「四つのテーマで紡ぐ 信州下諏訪 長期滞在の旅5日間」。ツアーの内容は、(1)諏訪地域のシンボル、諏訪大社参拝、御柱祭について学ぶ(2)黒曜石の宝庫「星ケ塔遺跡」の特別見学(3)国の天然記念物、霧ケ峰高原八島湿原ハイキング(4)中山道下諏訪宿の歴史に触れる。
下諏訪地域では、公社が第2種旅行業を取得し、地元の専門家や博物館・研究機関と良好な関係を築きながら、旅行者の知的好奇心を満たす質の高いツアーを企画した。ツアーは最大15人の少数限定。5日間のツアー以外にも日帰り、2日間のツアーなどを含め年40~50回のツアーを催行している。黒曜石発掘遺跡をテーマに、星ケ塔遺跡の特別見学と、佐渡島ジオパーク、糸魚川ジオパークを組み合わせた広域を巡るツアーにも発展させている。
下諏訪町では、2024年度から5カ年の第3次観光振興計画に基づき、持続可能な観光地域づくりに取り組んでいる。1月27日に東京・霞が関の合同庁舎で開催された表彰式で下諏訪町長の宮坂徹氏(下諏訪町地域開発公社理事長)は、「観光事業者だけではなく、地域住民、各分野の関係者が関わっていく地域一体となった観光地域づくりを目指している。町民一人一人がガイドになるような街づくり、自慢ができる街づくり、それが結果的に持続可能な観光地域づくりにつながる」と述べた。
準大賞、特別賞の結果は次の通り(団体名、地域名、商品名)。
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