観光庁は16日、観光の振興に貢献した団体、個人を称える第7回観光庁長官表彰の受賞者を発表した。道の駅「川場田園プラザ」(群馬県川場村)、五所川原市(青森県)など7団体・個人を選んだ。10月1日に国土交通省の庁舎で表彰式を行う。
国内観光振興の部で表彰する川場田園プラザは、特産品の提供などで道の駅を目的地とする新たな観光需要を創出したほか、農業と連携した取り組みで地域の活性化に貢献した。
このほか国内観光振興の部では、東日本大震災からの復興に向けて宮城県気仙沼市などで観光と水産を連携させる事業を推進したリアス観光創造プラットフォーム(気仙沼市)、「ななつ星in九州」などの鉄道車両のデザインを手がけた水戸岡鋭治氏を表彰する。
国際観光振興の部で表彰する五所川原市は、電線の影響で小型していた祭りの「ねぷた」を無電柱化によって高さ約20メートルを超える本来の姿に復元したほか、今年2月のブラジルのサンバカーニバルで「たちねぷた」を披露し、日本の伝統文化を海外に知らしめた。
このほか国際観光振興の部では、クルーズ客船の寄港時に通訳ボランティアを務めた遺愛女子高等学校(北海道函館市)、海外発行カードに対応した銀行ATMの設置などを先駆的に推進したセブン―イレブン・ジャパン(東京都千代田区)、北海道ドライブ旅行をはじめシンガポールの訪日旅行市場の開拓に努めた西村紘一氏(Follow Me JAPAN Pte.Ltd.会長)を表彰する。