日本旅行業協会(JATA)の田川博己会長は1月9日、東京のJATA本部で新春記者会見=写真。観光市場の動向やJATAの活動などを語り、その中で観光立国推進の取り組みについても触れ、「原点の『住んでよし、訪れてよしの国づくり』が忘れられている」と警鐘を鳴らした。
「住んでよし、訪れてよしの国づくり」は、2003年の「観光立国懇談会報告書」で示された観光立国の基本理念。田川会長は「原点が少しテクニカルな面で忘れ去られている。オリンピック、パラリンピックで世界から人が来る今年、もう一度、そういうことをしっかりとやっていく必要がある」と訴えた。