日本旅館国際女将会(長坂正惠会長)は6月22日、23年度総会を東急歌舞伎町タワーで開いた。37人が出席した。総会の勉強会では、新宿東急ホテルズ(ベルスター東京・ホテルグルーブ新宿)総支配人の西川克志氏とコーポレートセールスアシスタントマネージャーの今井篤氏による「東急歌舞伎町タワー概要説明」に続いて、観光庁総務課長の黒須卓氏が登壇。「新たな観光立国推進基本計画について」と題して講演した。
黒須氏は、「『地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化』では、宿泊施設、観光施設等改修、廃屋撤去、面的DXなど取り組みの支援について、複数年度にわたり計画的・継続的に支援できるよう制度を拡充した」と述べ、単年度予算の欠点をカバーする制度になっていることを紹介。高付加価値化事業の効果については「20年度3次補正予算の『既存観光拠点再生・高付加価値化事業』により改修事業を行った宿泊施設89軒にヒアリングしたところ、改修客室の平均単価増加率は54.2%で、宿全体の平均客室単価増加率は19.7%となった。客室単価向上効果が出ている」と述べた。
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