第8回観光立国推進戦略会議(座長・牛尾治朗ウシオ電機会長)が12月21日、首相官邸で開かれた。約1年ぶりで安倍政権になってから初の開催。木村尚三郎東京大学名誉教授の死去に伴い、新メンバーとして建築家の安藤忠雄氏が加わった。
メンバーのほか、塩崎恭久内閣官房長官、冬柴鐵三国土交通・観光立国担当相らが出席。
同会議では今後、観光立国の推進について、(1)「美しい国、日本」の実現とその情報発信(2)消費者の視点に立った観光需要・消費の拡大(3)観光産業の生産性向上などによる地域活性化──を柱に検討していくことを決めた。
安藤氏は、現代アートや建築を地域づくりに生かした瀬戸内海の直島(香川県直島町)の取り組みを紹介。企業が地域活性化に加わり、自らも美術館の設計を担当している。観光立国の推進にも「企業や民間、個人の力をもっと生かすようにすべきだ」と提言した。
官邸で約1年ぶりに開かれた観光立国推進戦略会議(12月21日)