観光経済新聞社は6月20日、観光業界の識者を招いてのオンラインセミナー「観光経済新聞チャンネル」の第16回配信を行った。ONODERA USER RUN(オノデラユーザーラン)専務執行役員の濱田久雄氏が、「特定技能外国人が活躍する日本の観光業界~外国人財雇用のノウハウ~」をテーマに講演した。これまでに宿泊・外食分野で340人の特定技能外国人の受け入れ支援を行ってきた同社が考える観光分野の現状と対応策を紹介した。
人手不足解消の一手となる外国人就労の在留資格「特定技能」は、2024年からコンピューターを活用した試験方式の導入により受検機会が拡大。いまだ採用人数が少ない宿泊分野にさらなる採用への期待が高まっている。
濱田氏は、特定技能外国人の受け入れ側の注意点を解説。(1)指導する専属担当者の選任(2)研修・講座を活用した異文化理解の促進(3)双方のコミュニケーションスキルの理解―の3点を挙げ、「経営者層が採用しようという強い気持ちを持ち、その気持ちを現場で働くリーダーにもしっかり伝えて目線合わせをすることが重要」とアドバイスし、日本人と同様コミュニケーションの強化や、キャリアプランの形成が人材定着化のポイントであることも併せて伝えた。