観光庁は3月23日、訪日外国人旅行者の受け入れ環境整備に向けて、「地域観光資源の多言語解説整備支援事業」の支援先の公募を開始した。英語のネイティブライターなど専門人材を地域に派遣し、文化財や自然資源などの解説文の作成を支援する。支援対象は、地域の関係者で構成する協議会。募集は5月14日まで。
地域の観光資源の解説文は、表記が不十分なものも多く、外国人旅行者に魅力が十分伝わっていないとの指摘がある。観光庁は関係省庁と連携し、分かりやすく、魅力的な英語の解説文を作成するため、ライター、編集者、文化や自然の専門家などの人材をリストアップし、地域に派遣する。
支援事業に申請できるのは、観光資源を所有・管理する団体や個人、自治体、DMO、観光協会などで構成する協議会。申請に応じて500万円を上限に解説文の作成を支援する。観光庁のホームページなどに申請書などを掲載している。
観光庁では、支援事業で得た解説文作成のノウハウなどを他の地域にも普及し、観光資源の解説文の整備を促進する。観光庁事業に連携して、文化庁では「文化財中核観光拠点」で、環境省では「国立公園満喫プロジェクト」8公園で、外国人に魅力ある観光情報を提供する事業を実施する。