静岡県下田市の観音温泉(鈴木和江社長)は4日、日帰り温泉施設「観音プリンシプル」を同館の敷地内に新設した。
下田の山林から伐採したひのき材を浴槽、柱、壁などの全てに使用。総ひのき造りとした。「美と健康のプリンシプル(原理原則)といやしのプリンシプル(本質)を追求する」(鈴木社長)いう意味を込めて、観音プリンシプルと名付けた。
入浴料は平日大人1300円、子供700円。
同日開いた落成式で鈴木社長=写真中央=は「武道家でもあった先代がこの地で温泉旅館を創業。若い人達に日本文化の精神を継承していってもらいたいという思いから、運動選手の合宿などを積極的に受け入れてきた。地場産業としての温泉旅館経営を通して、日本文化を担う人材の育成に今後も尽力したい」とあいさつした。
来賓として、渡辺優下田市副市長=写真左端から2人目、東京五輪・メキシコ五輪の重量挙げ金メダリストでNPOゴールドメダリストを育てる会理事長の三宅義信氏=写真右端から2人目、鈴木宗男衆院議員の元秘書で千葉科学大学教授・神奈川工科大学特任教授のムウェテ・ムルアカ氏=写真左端=など多数の著名人が出席した。
三宅理事長は「温泉の質、緑豊かな環境、そして気配りの心が観音温泉の魅力。体育館を併設しており、日本のスポーツ界では『スポーツの里』として親しまれ、多数のメダリストを輩出している」と絶賛。ムルアカ教授は「家族でよく泊まりにきている。鈴木さんという名字の人に悪い人はいない」と話して会場を沸かせた。