2024年1~10月累計の訪日外国人旅行者数は、過去最速で3000万人を突破し、3019万人となった。日本政府観光局(JNTO)が20日に発表した推計値。10月は331万人となり、1カ月当たりで過去最高を記録した。
訪日外国人旅行者数の過去最高は2019年の3188万人だが、この記録を上回るのは確実。11月、12月が23年並みだった場合でも年間3500万人に到達する。
10月の訪日外国人旅行者数は、19年同月比32.7%増、23年同月比31.6%増だった。観光庁の秡川直也長官は「全体の7割を占めるアジアが2019年10月比で10%以上増え、さらに欧米も60%増加している。今のトレンドをキープしたい」と述べた。
10月を国・地域別に見ると、上位は韓国73万人、中国58万人、台湾48万人、米国28万人、香港20万人。中国は19年同月比20.2%減だが、23年同月比は127.3%増と倍増。米国は19年同月比81.6%増、23年同月比31.5%増と大幅に伸びた。
インバウンドの動向を説明する観光庁の秡川長官(20日)