訪日客、過去最高ペース 1~4月で1000万突破、19年比6%増


2ヵ月連続で300万人超える

 日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年1~4月累計の訪日外国人旅行者数(推計値)は1160万人となり、過去最高の年間3188万人を記録した19年を上回るペースで推移している。4月の訪日外国人旅行者数は304万人で、単月の最高値を記録した3月の308万人に続き過去2番目の実績となった。コロナ禍からの回復が遅れていた中国は、清明節の休暇などがあり、個人旅行が好調で、19年同月に対する回復率は約7割に上昇した。

 24年1~4月累計の訪日外国人旅行者数は、23年同期比で72.1%増、過去最高の年間値を記録した19年の同期比では5.7%増となった。観光庁の髙橋一郎長官は5月15日の記者会見で、「堅調な回復をさらに力強い成長軌道に乗せていく年、そういう過程にある」と説明した。

 政府は、このペースで推移すれば、観光立国推進基本計画に掲げた訪日外国人旅行者数の25年の目標「2019年水準(3188万人)超え」を1年前倒しで24年に達成できるとみている。

 4月の訪日外国人旅行者数も堅調で、2カ月連続で300万人を上回った。23年同月比は56.1%増、コロナ前の19年同月比は4.0%増。桜シーズンの観光需要の高まり、フランスやイタリアの学校休暇、東南アジアのイスラム教徒の断食明けなどがプラス要因となった。

 国の訪日旅行促進の重点市場23カ国・地域のうち、24年4月の訪日旅行者数が単月で過去最高となったのは、フランス、イタリア、中東地域。4月としての過去最高は、韓国、シンガポール、インドネシア、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、英国、ドイツを加えた14カ国・地域。

 

中国個人旅行者は回復率91%に

 国・地域別では、中国が23年同月比392.7%増、19年同月比26.5%減の53万4千人。訪日市場としては台湾を上回って、韓国に次ぐ2番目の訪日市場となった。19年同月比の回復率は73.5%で、3月の65.4%に比べて8.1ポイント改善した。観光庁によると、個人旅行者に限定した回復率は概算で91%に達しているという。地方路線を含む直行便の増便、クルーズ船の寄港も旅行者数を押し上げた。

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