訪日客数、旧正月移動で23%増 2月として最高251万人


 日本政府観光局(JNTO)が20日に発表した今年2月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年同月比23・3%増の250万9300人で2月として過去最高だった。昨年は1月末だった旧正月休暇が今年は2月だったことで、中華圏の市場などで旅行需要が高まった。政府の訪日旅行促進の重点市場20カ国・地域すべてで2月の過去最高を更新した。

 中国は、個人旅行やクルーズ旅客が好調で40・7%増の71万6400人。韓国は、地方への航空路線の増便やチャーター便の運航などで18・1%増の70万8300人。台湾は16・9%増の40万900人、香港は26・9%増の17万8500人。

 東南アジアでは、タイが9・2%増の8万2千人だったほか、旧正月休暇の移動によってシンガポールが33・2%増の2万3500人、マレーシアが32・4%増の3万5300人となった。

 欧米豪の市場では、米国が11・3%増の8万1900人、豪州が11・1%増の4万5200人と堅調。英国は、中華系英国人に旧正月休暇の影響があったとみられ、25・5%増の2万3900人。フランスは、昨年10月末から直行便が減便となったが、訪日プロモーションなどが奏功し、18・1%増の1万6300人となった。

 今年1~2月累計の訪日外国人旅行者数は、前年同期比15・7%増の501万800人となった。主な市場は、韓国が23・4%増の151万2100人、中国が18・3%増の134万8700人、台湾が8・3%増の75万1400人、香港が4・0%増の33万9千人、米国が7・5%増の17万3900人など。

 一方、今年2月の出国日本人数(JNTO推計値)は、前年同月比6・9%減の139万500人だった。1~2月累計では、前年同期比0・9%増の281万4200人となった。

 
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