岸田文雄首相は2日、経済対策の閣議決定に伴う記者会見で、観光施策を問う質問に対し、オーバーツーリズム対策や人手不足対策を進めながら、2030年の訪日外国人旅行者数6千万人、訪日外国人旅行消費額15兆円の目標を達成したい考えを示した。
岸田首相の発言は次の通り。
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昨年10月、水際対策を緩和した。その後、観光需要は急速に回復している。足元では外国人旅行者の旅行消費額5兆円目標、これも前倒しすることができる、こういったことも視野に入ってきている状況だ。さまざまな対策をこれからも進めることによって、「観光ビジョン」に基づいて、2030年、訪日客6千万人、消費額15兆円、こうした数字も目指していきたい。
観光地、観光産業の高付加価値化と住民の皆さまの生活との調和、これが持続可能な観光地域づくりを実現する上で重要だ。観光客が集中する一部の地域、あるいは時間帯によっては、過度の混雑、マナー違反、旅行者の満足度低下、こういった懸念が指摘されている。いわゆるオーバーツーリズムの問題が指摘されている。
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