豊かな映像で「人・心・空間」つなぐシャープNECディスプレイソリューションズ

屋内用LEDマルチスクリーン設置イメージ

映像表示装置と映像表示ソリューションの開発、製造、販売

　パブリックディスプレイやプロジェクターなど幅広い映像商品と使用シーンに応じた映像ソリューションを展開しているシャープＮＥＣディスプレイソリューションズ。世界120を超える国と地域で数多くの顧客から信頼と高い評価を得られている。望月一栄・エグゼクティブプロフェッショナルに観光市場に対する商品展開について聞いた。

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　――観光市場に対しての役割は。

　望月　ホテル・宿泊業界が目指すＤＸ化を、映像ソリューションで支援していく。今般、観光需要が回復しつつある一方で、深刻な人手不足や諸物価の高騰、人件費の上昇傾向が続いており、経営難から抜け出すことが宿泊業界の課題だ。ＤＸ化は、サービスの無人化、自動化に加え、提供するサービスを高付加価値化し「単価」や「利益率」を高めることにつながる。当社の映像製品、映像ソリューションは、施設利用者にタイムリーに情報提供を可能とする「おもてなし」のツールであり、接客業務の効率化に加え顧客満足度向上に貢献できる。

　――宿泊業に提案するソリューションは。

　望月　デジタルサイネージ「ＡｄＷｉｎｄｏｗ　Ｓｅｌｅｃｔ　ＳＸ」は、映像を活用し、効率的に情報を伝達、共有化する配信システムだ。20年以上の導入実績と多種多様な業種で培った経験を生かし進化を続けている。

　旅館・ホテルには、ロビー・エントランス、宴会場、会議室、レストラン、ショップなどさまざまな施設がある。館内に設置した映像装置ごとに表示する情報や時間を個別に設定でき、その情報を一元で管理ができる。宴席案内、行灯案内、イベント案内、レストランのメニュー紹介から周辺の観光案内など、館内のさまざまなインフォメーションを顧客にリアルタイムで提供可能だ。さらにインバウンド対応として、多言語の案内表示も兼ね備えているので活用の幅は広い。

　施設利用者が求める「今現在」の情報を一人一人にお声がけするようにきめ細かく提供することで、宿泊施設の満足度向上に貢献する。

　――業務の効率化については。

　望月　弊社のシステムは「宴席予約管理」と「宴席案内表示機能」を備えており、映像機器側の案内表示は、時間の経過とともに最新情報に自動更新が可能だ。カレンダー形式の入力テンプレートに宴会情報を登録するだけで、ロビー、エントランスに設置の映像機器は、宴席情報を一覧で表示、各宴会場前の映像機器では、行灯案内で表示することができる。また、宴席情報の表示は開始と終了時刻の設定ができ、時間延長も容易だ。宴席表示の漏れや終了時の消し忘れも防止でき安心だ。またデータ連携のオプション追加で運用はさらに効率的になる。例えば、ホテルの基幹システム内にある宴席情報とデータ連携させることで、表示コンテンツを自動生成し、スケジュールに合わせて表示可能だ。コンテンツ更新の人的負担を軽減し、接客業務を効率化できる。

　――お薦めする映像製品については。

　望月　新規開業やリニューアル時には、「屋内向けＬＥＤディスプレイ」の導入を提案している。シームレスで迫力ある大画面、照明の明るさに負けないくっきり鮮やかな高画質表示が特長だ。このたび、現行モデルと比較して消費電力を約7割も削減できる省電力モデルを発売した。電気料金の高騰が気になる現在、大型映像機器の電力量削減は、利益確保の面で重要な課題だ。低ランニングコストで長期間安心してご利用いただける製品だ。

　――その提案内容については。

　望月　宿泊施設の利便性向上やブランド価値を高めるという提案を行っている。エントランスやイベントホールでは、臨場感がある空間演出でおもてなし。会議ルームやセミナー会場では、インパクトのあるプレゼンに効果的。迫力ある映像で開催イベントを盛り上げ、同時に施設利用者の満足度とリピート率向上に貢献する。また、ホテル全館サイネージの一部として活用する提案も行っている。

　――2024年度の抱負は。

　望月　ＤＸ化の進展により、施設内の効率的な情報提供、共有化の手段として映像機器を活用するシーンはますます増える。加えて効果的な表示、臨場感のある映像、よりリアルな空間演出などで「映像ソリューション」の活用に期待が高まる。私たちは豊かな映像を通じて「人・心・空間」をつなぎ感動のある新たな日常をつくり、社会に貢献してまいりますので、どうぞご期待ください。