農林水産省はこのほど、料理人顕彰制度「料理マスターズ」のシルバー賞とブロンズ賞の受賞者を発表した。第8回となる今回は、ホテルの料理人ら13人が受賞した。授与式は7日、東京・丸の内のパレスホテル東京で行われた。
ホテルからは志摩観光ホテル(三重県志摩市)でフランス料理を手掛ける樋口宏江氏(46)がブロンズ賞を受賞。樋口氏は昨年5月の伊勢志摩サミットで総料理長として腕をふるい、アワビ、伊勢海老、松阪牛をはじめ、伊勢志摩が生む産物の品質の高さを世界に知らしめたことが評価された。
料理マスターズは、日本の食や食文化の素晴らしさ、奥深さ、さらにはその魅力に誇りとこだわりを持ち続け、生産者や食品メーカーなどと協働してさまざまな取り組みに尽力している現役の料理人を顕彰する制度。
ブロンズ賞、シルバー賞、ゴールド賞があり、ブロンズ賞は現役の料理人のうち、5年以上にわたって、国内の産地と連携した産地の形成や地域の活性化に取り組み、貢献した人などが対象となる。ゴールド賞はシルバー賞受賞後さらに5年以上顕著な功績をあげた料理人に贈られるもので、2021年度から選定予定となっている。
ブロンズ賞受賞後、引き続き5年以上功績をあげた料理人に贈られるシルバー賞は次の5人が受賞した。カッコ内は店名と所在地。敬称略。
日本料理=穴見秀生(本湖月、大阪市)▽中東久雄(草喰ながひがし、京都市)▽中国料理=脇屋友詩(Wakiya―笑美茶樓、東京都港区)▽フランス料理=伊藤勝康(ロレオール田野畑、岩手県下閉伊郡)▽勝又登(オーベルジュ オー・ミラドー、神奈川県足柄下郡)。