近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟は2、3の両日、会員宿泊施設の若手有志の交流と研さんを目的とした研究会「平成旅館塾」の第2回を東京都内で開いた。7月の第1回に続き参加した人を含め、約30人が参加。リピーター獲得施策や人づくりなどのテーマについてグループ討議やプレゼンテーションを行い、考えを深めた。
参加者は「売れる商品づくり」「クレーム処理の極意」など4つのテーマについてのパネルディスカッションを聴講して、KNT社員らパネリストの取り組みを学んだ。さらにテーマごとに分かれてグループ討論を行った。第1回の旅館塾参加者からの要望で、今回は懇親会も実施。懇親会で交流を深めた後にもグループ討論を行ったことから、「議論が盛り上がり、各グループとも話し合いが深夜まで続いた」(近旅連事務局)。
2日目に行われたグループごとのプレゼンテーションでは、前日のパネルディスカッションの内容や各旅館の取り組みの現状から新たに出てきた問題点などを発表。これに対しアドバイザーを務めた渡邉和裕・ホテル山水荘代表取締役(近旅連・平成旅館塾担当)と京田親志・秀水園専務取締役、二瓶長記・平成旅館塾塾長(タップクリエート会長)らがさまざまな助言をを行った。
参加した会員からは「グループ討議の時間が充実していて良かったので、もっと時間をかけてじっくりと話し合えるようにしてほしい」との要望や、「どの施設も同じような悩みを抱えているということがよく分かり励まされた」などの感想が聞かれた。