近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟(近旅連、西野目信雄会長)会員企業の女性経営者や従業員を対象にした研修会「女性文化講座」が13、14の両日、横浜市の横浜ロイヤルパークホテルで開催され、小笠原流礼法宗家の小笠原敬承斎さんら5組の講師が登壇した。講座では生産性の向上やおもてなしの心について学び、懇親会では会員同士交流を深めた。
46回目となる今回は会員やKNT—CTホールディングスの関係者ら約70人が参加した。
開会式で西野目会長は自身の出身地である北海道の台風被害について触れ「実被害よりも、風評被害が甚大。なんとかしなくてはいけない」と訴えた。また「文明開花の地である横浜で2日間学び、夏の疲れを癒やしてほしい」とあいさつした。
続いて横浜ロイヤルパークホテル専務取締役南安総支配人がホスピタリティマインド溢れるサービスと生産性向上をテーマに講座を行った。生産性向上にはトヨタ自動車の取り組みがホテルでも有効であると提案。バックサイドの「整理、整頓、清掃」を徹底し、「ムダ、ムラ、ムリ」をなくすことが重要であると強調した。「効率性が改善することでホスピタリティなどの品質が向上し、お客さまが期待する以上の感動を呼ぶサービスが実現できる」と力強く語った。
小笠原さんは「もてなしのこころとかたち」をテーマに、代々伝わる小笠原流礼法を、旅館・ホテルで働く参加者が実践しやすい場面を想定して語った。「作法は臨機応変であることが重要」と繰り返し、作法を学んだ上で、状況に合わせて一番的確な作法や振る舞いができることが大切であると述べた。参加者は興味深い話に聞きいった。
夜の懇親パーティーではKNT—CTホールディングスの戸川和良社長や近畿日本ツーリストの田ヶ原聡社長、近畿日本ツーリスト個人旅行の岡本邦夫社長、別会場で行われていた近旅連正副会長会議の出席者らも加わり、親睦を深めた。
2日目は、横浜コンベンションビューローの小原まい子さんが横浜の街の成り立ちや歴史、魅力についてアピールした。
漢方薬剤師でリンパケアトレーナーの木村友泉さんは生涯現役で居るためのリンパケアマッサージを紹介した。
最後は、アメリカ人と日本人のお笑いコンビ、パックマックンが外国人へのおもてなしについて笑いを交えながら提案、会場は笑顔に包まれた。