全ての人に海水浴の楽しさを
近畿日本ツーリストは、今年6月13日から15日にかけてハワイで開催される「第42回まつりインハワイ」に合わせ、車いす利用者や医療的ケア者(児)とその家族を対象に「ドリームフェスティバルインハワイ2025」を開催する。開催期間中の14、15日には、障害者も安心して海水浴を楽しめるプログラム「バリアフリー・ビーチプロジェクト」を初めて実施。プログラムを組み込んだ日本発着ツアーを10日に発売した。誰もが海水浴を楽しめる機会の提供を通じ、環境保護意識の醸成も目指す。
「バリアフリー・ビーチプロジェクト」は、障害者や高齢者、小さな子供連れの家族など、全ての人が安心して海水浴を楽しめる環境を整えることを目的とした取り組み。近年は国内のさまざまな海水浴場で実施されている一方で、海外旅行先での海水浴については、対応できるスタッフが充実していないなど課題が残っている。
こうした背景を踏まえ、今回同社が発表したツアーでは、日本とハワイの交流イベントとして長年親しまれてきた「まつりインハワイ」に合わせ、車いす利用者や医療的ケア者(児)、その家族もハワイのビーチを楽しめるプログラムを組み込む。ツアー内では、専門のサポートスタッフが現地で付き添い、安全に海水浴をサポート。スロープや砂浜の上を移動するためのシートをビーチに設置するほか、滞在先ホテルの協力で、車いす対応のトイレや休憩スペースも完備した。人工呼吸器や人工透析を必要とする参加者に対しても必要なサポートを用意している。
誰もが旅を諦めることなく、海に触れる機会を増やすことで、SDGs(持続可能な開発目標)の目標14「海の豊かさを守ろう」への貢献や、海の環境保護への意識高揚を目指していくという。
ツアーは6月12日羽田出発の6日間で、旅行代金は1人46万8千円(大人2人1室利用時)。オプションとして「イルカと触れ合うプログラム」や「手作りハワイアンレイ体験」も追加できる。ツアーの詳細は公式サイトで公開している(https://gtc.knt.co.jp/dream-fes/)。