KNT―CTホールディングスは9日、連結子会社の近畿日本ツーリストによる新型コロナウイルス関連受託業務を巡る過大請求問題を踏まえ、近畿日本ツーリストの髙浦雅彦社長が辞任すると発表した。後任には、近畿日本ツーリストブループラネットの瓜生修一社長が9月1日付で就任する。
過大請求問題の全容解明に向けてKNT―CTホールディングスは、外部専門家などでつくる調査委員会を設置していたが、8日に調査報告書を受領したことを受けて、再発防止策の強化とともに、経営責任を明確にし、関係者の処分などを発表した。
近畿日本ツーリストに関しては、髙浦社長の辞任のほか、取締役3人が報酬月額の20%を3カ月間、自主返納するなど処分を実施。KNT―CTホールディングスについても、米田昭正社長が報酬月額の20%を3カ月間、自主返納するなどの処分を発表した。