近畿日本ツーリストとクラブツーリズムは17日、南房総市と「観光振興及び地域活性化に関する包括連携協定」を締結した。
締結式の様子 左：南房総市 石井市長 右：ＫＮＴ－ＣＴホールディングス 小山専務
【包括連携協定の主な内容】
(1) 目的：南房総市と近畿日本ツーリスト株式会社、クラブツーリズム株式会社の３者間の連携を強化し、南房総市の観光資源を活用した交流人口の増加と相互の情報共有によるニーズの把握と活用により、地域の活性化と住民生活の向上に資することを目的とする。
(2)連携・協力の内容
「観光・イベントを通じた交流人口の拡大に関すること」
「産業・経済・文化・歴史・スポーツの振興に関すること」
「地域の魅力発信及び地域経済の活性化に関すること」
「その他、目的を達成するため、３者の連携協力に関し必要なこと」
(3)今後の具体的な取組み
・近畿日本ツーリスト: 着地型コンテンツ開発やそれらを活用したツアーの造成、学生を対象とした教
育旅行、スポーツ合宿などの需要の取り込み
・クラブツーリズム: 南房総市の保有するコンテンツを活かしたサイクリング、ハイキングなどアウト
ドアを組み込んだプランや、写真撮影・絵画等のテーマ型旅行の企画・販売
近畿日本ツーリストでは千葉支店を中心に、かねてよりご当地南房総市エリアを含む千葉県全域にて、地域の観光を支える旅館・ホテル・観光運輸施設の方々で形成されるＫＮＴ－ＣＴパートナーズ会（千葉支部）での定期的な観光分野の情報交換や地域への誘客に向けての活動を行うなど、地域の活性化に向けた取組みを行ってまいりました。クラブツーリズムでは、南房総ならではの果物狩りや海産物等の食を盛り込んだバスツアーを中心に数多くのツアーを企画・実施してまいりました。
ＫＮＴ－ＣＴホールディングスグループは、2021年12月に政府が発表した「SDGsアクションプラン2022」を受け、重点施策として、お客さまのウェルビーイング（幸福で健康的な生活）につながるツアーや、ユニバーサルツーリズムの推進、質の高い教育旅行の提案、自治体等とのタイアップによる地域経済の活性化などを設定いたしました。とくに、「地域との密接な連携による地域振興」は重要テーマの一つであると捉えており、この取組みに対する南房総市側のご賛同により連携協定を締結する運びとなりました。
【締結式でのコメント】
南房総市 石井 裕市長
当市では教育旅行やスポーツ合宿、さらにワーケーションなどの新しい旅行スタイルはもちろんのこと、SDGｓや、地域資源を活かした屋外体験活動など南房総の旅行に付加価値を加えられる商品造成にも取組みながら、近畿日本ツーリスト、クラブツーリズムの協力をいただきながら、南房総地域観光産業発展に寄与する取り組みを続けてまいりたい。
ＫＮＴ－ＣＴホールディングス 専務取締役 小山 佳延
南房総市は東京を中心とした首都圏から2時間圏内の好立地かつ多様な食文化、豊かな自然や歴史など、「何度でも訪れたくなる」コンテンツを豊富に有している。インバウンドを含めた交流人口を増やしていくため「観光振興」にとどまらず「地域創生」の視点で当社の強みを活かし、連携を強化して取組んでいきたい。
近畿日本ツーリストとクラブツーリズムは、本連携協定を通して、南房総市と相互の人的、物的、知的資源を有効に活用することで、地域の観光振興、観光消費の拡大による観光関連事業者の支援、観光関連産業の人材育成など、地域の活性化を図り、持続的な発展につなげてまいります。
