長野県小谷村は10日、栂池高原など村内の3スキー場のバス停から村内のレストランへの送迎と食事プランをセットにして予約、利用できるサービス「gaspa otari(ガスパ オタリ)」の実証実験を開始した。約50万人の観光客が訪れる冬季の2次交通問題や飲食先確保の問題の解決と、滞在観光地としての満足度向上につなげたい考えだ。
実証実験は、同村内の交通事業者と白馬アルプスホテルが中心となって行う。小谷村、村内の観光事業者とウフル(東京都港区、園田崇史社長)も連携して実施する。
ガスパ オタリはウェブサイト経由で事前予約を行う仕組み。ウフルのデジタルマップ「elcompath(エルコンパス)」、モバイルオーダーシステム「売り子ール」を活用した、日本語と英語に対応のプラットフォームを構築した。
利用者は、食事を利用したい日時を選ぶと、利用可能な飲食施設や食事プランが表示、選択できる。その上で送迎場所となる栂池高原、白馬乗鞍、白馬コルチナの3スキー場に設置したバス停を選択、予約する。予約時に決済まで完了する点も特徴だ。
実証段階では飲食店予約のみだが、温泉施設の予約を組み込むことも視野に入れる。
予約対象店舗は白馬アルプスホテル、ホテルグリーンプラザ白馬、ペンション神戸っ子、レストランnagano、サンテインおたり、道の駅おたり。
実証実験期間は2月18日まで。
ウェブサイト経由で事前予約できる