総務省と全国過疎地域自立促進連盟はこのほど、今年度の過疎地域自立活性化優良事例として、総務大臣賞5団体、同連盟会長賞3団体を表彰した。25日に福岡県朝倉市で開催された全国過疎問題シンポジウムで表彰式が行われた。
過疎対策の先進的、モデル的事例にふさわしい団体を選定する表彰制度。宮口伺廸・早稲田大学教育・総合科学学術院教授を委員長とする委員会が審査にあたった。
北海道標津町は、連盟会長賞を受賞した。秋鮭の水揚げが日本一で、町内の水産業界を挙げて国際的に広く認められているハセップ方式で高度衛生管理システムを導入、食の安全性を地域ぐるみでブランド化した。漁業体験活動を中心に約50の体験プログラムも実施し、観光振興、交流人口の拡大に成果を挙げた。
福岡県の添田町観光ガイドボランティアも連盟会長賞を受けた。日本三大修験道の1つ、英彦山への観光客の受け入れで、予約なしでも観光ガイドサービスを提供するなど、地域の歴史や文化、自然の魅力を多くの人々に伝えた。
2団体のほかの受賞団体は次の通り。
【総務大臣賞】
三島町(福島県)、高根フロンティアクラブ(新潟県朝日村)、十津川鼓動の会(奈良県十津川村)、森の巣箱運営委員会(高知県津野町)、株式会社つえエーピー(大分県日田市)
【全国過疎地域自立促進連盟会長賞】
武良づくり企画実行委員会(島根県隠岐の島町)