北海道観光振興機構(坂本眞一会長)はこのほど、来年4月から実施する観光タクシー乗務員認定制度の推進組織を立ち上げた。一般募集していた同制度の愛称を「夢大地北海道ガイドタクシー」に決めたほか、認定乗務員に交付するステッカーのデザイン=写真=を決定した。
愛称は8月に一般募集を行い、応募作品の中から選定した。ステッカーには、北海道だけに生息するシマフクロウをキャラクターに用いたデザイン。取得後の年数により色が変わり、初級のグリーンから、上級のシルバー、最上級のゴールドまで3種類がある。
推進組織は、北海道運輸局、道、タクシー協会、商工会議所連合会などで構成する「北海道観光おもてなしタクシー認定機構」。事務局は観光振興機構内に置く。
認定乗務員となるには、認定機構が実施する接遇研修を受け、観光知識に関する試験に合格することが必要で、認定は年1回、資格は3年ごとの更新となる。
認定機構では、札幌圏をモデル地域として先行的に実施し、順次、道内全域に拡げていくことにしている。札幌圏での接遇研修は10月18日に開始。来年2月まで数回に分けて実施される。
研修には800人を超える申し込みがあり、乗務員やタクシー会社の関心度も高い。試験は来年2月末に実施され、合格者には3月中に認定書が交付される。4月から認定者のステッカーを付けたタクシーが街を走ることになる。