北海道観光振興機構(坂本眞一会長)は1日、道民の道内旅行を促進するキャンペーン「おでかけラリー北海道」をスタートさせた。東日本大震災の発生に伴う観光客の減少に対し、プレゼントが抽選で当たるスタンプラリーなどで道民のレジャーや旅行を活性化させ、大きな打撃を受けている観光地を支援する。期間は9月末まで。
ポスターやチラシなどには、「あなたの参加がみんなの元気に。さあ、みんなででかけよう」のキャッチコピーを付け、北海道デスティネーションキャンペーンのイメージキャラクター「キュンちゃん」も活用する。道内の観光・運輸関係団体、報道機関、企業などが協力する。
キャンペーンの予算は約1億円。テレビ、ラジオなど各種メディアを通じて、温泉地や観光施設を集中的にPRする。周遊や宿泊で集めたスタンプを応募した旅行者の中から抽選で3千人に宿泊券1万円分や旅行券5千円分、特産品などの賞品を贈る。全道で約750カ所が参加する。
さらに旅館やホテル約200軒では、10%のキャッシュバック(現金還元)の付いた特別宿泊プランや館内利用券のプレゼントなどさまざまな趣向のサービスを提供している。
このほかにもイベント会場や観光施設で、キャンペーンチラシを提示した旅行者に、その場で料金割引やドリンクサービスを提供する特典を設けている。
同機構や北海道では、外国人旅行者の回復に向けて坂本会長や高橋はるみ知事による海外でのトップセールスを行う一方、道外の日本人客の誘致や修学旅行の確保にも力を入れている。しかし、道民の旅行活動の活性化が課題だとして、急きょ、既存の予算を振り替えてキャンペーンの実施を決めた。
キャンペーンのチラシ