
蛯名氏(写真左から2人目)とOSAKA VARIETY ACT SHOWのパフォーマーたち
JTBはこのほど、大阪・道頓堀の「中座くいだおれビル」で、新たな日本文化体験施設とナイトエンターテインメントを始めた。昼間はXR技術によりさまざまな日本文化体験を提供。夜は多彩なパフォーマンスを披露する。訪日客に新たな夜の楽しみ方を提供するとともに、滞在時間や消費額の拡大を図る。
大阪は、大阪・関西万博や2030年度の大阪IR開業を控え、訪日客の増加が見込まれている。だが、人気の道頓堀エリアには飲食店が多いものの、娯楽施設や観光コンテンツが少ないことから、同社などがコンテンツ開発に取り組んだ。
3月26日にリニューアルオープンした中座くいだおれビルの5階フロア「GIRAFFE Japan」で公演などを行う。
このうち「XR―Theater&Cafe JapaDive Osaka」は、同社がNTTコミュニケーションズとNTTコノキューと連携して運営。没入型体験デバイス「Meta Quest 3」を使って、雅楽や能などの日本の伝統芸能やバーチャルアーティストユニットによるボーカルパフォーマンスを楽しんでもらう。
VRゴーグルを装着することで、現実では難しい演者の間近に座って鑑賞する没入感を実現。いつでも短時間で手軽に鑑賞できるようにした。音響はクラブならではの迫力ある音で楽しんでもらう。一部解説などはステージ上の高精細LEDディスプレイに映し出された映像で見る。
公演時間は60~70分で午後0時30分から2回公演。体験料金は1公演3千円から。VRゴーグル利用のため10歳未満は利用できない。
ナイトエンターテインメント「OSAKA VARIETY ACT SHOW」は世界的パフォーマーの蛯名健一氏が総合企画・演出を担当。歌や楽器演奏、ダンス、サーカス、大道芸、マジック、テクノロジーを駆使したアートステージなど、毎晩4、5プログラムを日替わりで披露する。「さまざまなジャンルのプログラムを楽しめる同様のエンターテインメントコンテンツは、日本ではほとんどない。見て、食べて、飲むスタイルを確立できれば」と蛯名氏。
公演時間は午後7~10時。入場料は1ドリンク付き4千円から。オープン記念として、当面の間は千円で入場できる。
同社ではこのほか、同一フロアに「Dotonbori Traveler’s Lounge」も開いた。日本酒利き酒サービスや旅行プランの紹介、季節ごとのイベントなども行い、訪日客のさまざまなニーズに応える。
営業時間は午前11時~午後6時で、年中無休。利用料は千円から。
蛯名氏(写真左から2人目)とOSAKA VARIETY ACT SHOWのパフォーマーたち