遠鉄観光開発(静岡県浜松市、堀田隆壽社長)が運営する浜名湖かんざんじ温泉の「遠鉄ホテルエンパイア」が6月29日、館名を新たに「ホテルウェルシーズン浜名湖」としてリニューアルオープンした。エンパイアは主に団体客を中心に誘客していたが近年、旅行形態が団体から個人・グループにシフトするなかで、その変化に対応した。50〜60代の女性客を核とした少人数グループが主要ターゲット。
ホテルに併設する形で、県下最大規模の日帰り温浴施設「華咲の湯」も新設。ホテル宿泊者も利用できる華咲の湯の延べ床面積は9951平方メートルで、趣きの違う3種類の大浴場を用意した。風呂の総数は、岩風呂やシルクバスなど25カ所で、源泉かけ流しと循環ろ過装置を使った風呂がある。食事処とリラクゼーション施設もそれぞれ3カ所設けた。「温泉街全体の活性化が狙い」(堀田社長)。
新しい客室棟の「ガーデンコート棟」は、4階建ての全80室。部屋からは四季折々の風景が楽しめる庭園が望める。和洋室や和モダンタイプなど、5つのタイプを用意。車椅子対応のユニバーサルステイタイプもある。エンパイアの別館は「スカイコート棟」(全42室)としてリニューアル。すべて落ち着いた和室タイプで、全客室からは浜名湖やサンセットを眺望できる。
ホテル内には宿泊者専用の露天風呂を新設。食事は、ビュッフェスタイルと半個室風のスタイルから選べる。宴会場とコンベンションホールも用意した。総事業費は33億4000万円。年間の集客見込みは、日帰りと宿泊を合わせて30万人。
ホテルウェルシーズン浜名湖