2台目のENR―1000など
JR北海道は6日、千歳線島松駅構内の保線基地(恵庭市)で、札幌圏に新たに加わる強馬力の大型除雪モーターカーロータリー「ENR―1000」などを公開した。2022年2月の札幌圏大雪を受けた対策として、3カ年で進めてきた除雪機械の増備・取り換えの一環で、ENR―1000の導入は同社で2台目となる。【記事提供:交通新聞】
ENR―1000は、新潟トランシス製で最高出力1000PS(馬力)、全長24・8㍍、重さ58・4㌧。同時に公開された600馬力のN―MCR―600型とは異なり、前後双方とも線路上の雪を押しのけるラッセル、雪をかき込んで砕き吹き飛ばすロータリーの機能を切り替えて使用でき、ラッセルで押し切れない場合に途中からロータリーに変更することも可能。
導入費用は約3億円。同社管内では他に深川保線管理室(深川市)に配備されている。
同社工務部保線課の小笠原竜二副課長は「22年の大雪では、600馬力の機械があっても雪が多く速度が上がらないなどの状況が発生した。1000馬力の機械を使い、雪の多い時期でも適切に安定した輸送を確保できれば」と話した。
【記事提供:交通新聞】